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人事担当者を3タイプに分けてみた 〜アマ人事・プロ人事・ピュア人事〜

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こんにちは!ショーゴ(@sho_trip)です。

17卒の就活戦線も大詰め、今時期就活生の皆さんは毎週のように選考や面接で企業の人事採用担当者と会っていますよね。

僕も人事・採用戦略に携わって約10年になり、これまで様々な人事担当者の方にお会いしてきました。

で、この前ふとこんなことを思いました。

「人事って、仕事への向き合い方によってタイプがわかれるなぁ…」

ということで、僕なりの解釈で分類してみました。

※このコラムでの人事の定義は就活生目線に合わせ、いわゆる『採用担当者』としています。

目次

  1. なりたくてもなれないシゴト
  2. どうして人事をやっているのか
  3. 人事担当者の3タイプ

なりたくてもなれないシゴト

世の中にはいろんな仕事がありますが、どんな人でも最初は未経験から始まります。

アルバイトの延長線上にあり、未経験でも問題ない仕事。

高度な技術が要求され、修行や見習い期間があって、一人前と認められてからお客様の前に出られる仕事。

様々な仕事がある中、そもそも未経験者の募集をしていない、もしくは入口が限りなく狭い仕事もありますよね。

●宇宙飛行士

●政治家

●プロスポーツ選手

●タレント

などなど

こういった特殊な仕事ならともかく、

では一般的な企業に勤める仕事で入口が狭い仕事と言えば何か。

◎人事

◎広報

◎財務

など

新卒採用でこの職種を募集することはほとんどありません。

でも、採用活動をしていると就活生の皆さんから「人事やってみたいです!」「ショーゴさんの下で働きたいです」と毎年言われるのも事実です。

人気はあるが、なりたくてもなかなかなれないシゴト。

人事はそんな職業です。

じゃあ、今人事の人っていつから、どーやってなったの?

 どうして人事をしているのか

未経験者の採用がない中、人事をしている人は確かに世の中にいて、技量・知識・人格など、求められる要件も多い特殊なシゴト。

人事という仕事にいつのタイミングで就いたのか。

人によってそのきっかけは様々です。

例えば僕の場合。

大学を卒業して、新卒採用で地元の中小企業に総合職として入社した後、以下のようなキャリアをたどりました。

大学卒業・新卒総合職で入社

現場(アミューズメント)約2年

本社へ異動

総務部配属 半年

広告宣伝部門を立ち上げ 約3年

並行して人事採用に携わる 

以降、広告宣伝・人事採用・広報・教育など

を兼任統括 約8年

元々広告をやりたくて入った会社で総合職だったため、広告部門とともに採用もやるように命じられたのがきっかけです。

このように、初めて人事という仕事に触れるパターンとしては、キャリアの過程で人事に異動になるケースが多いのではないかと思います。

人事担当者の3タイプ

さて、本題です。

僕が今までお会いしてきた人事担当者は、

大きく3つのタイプに分かれるのではないかと考えました。

このタイプとは、

『今、人事という仕事にどう向き合っているのか』

によって分類しました。

1.アマ人事

人事に来たばかり、知識・技術ともまだまだという人。

おそらくキャリア形成の過程で人事にアサインされたんだろう。

でも、おそらく人間性は評価されての抜擢。

まだわからないのもあって、採用への熱量はさほどない。

2.プロ人事

キャリア形成の過程で人事が組み込まれており、仕事だから人事をやってる人。

幹部候補者は必ず人事を経由させる、というキャリアステップを組む企業も多い。

やるからにはというプロ意識が高く、成果(採用人数・大学実績等)に対して貪欲。

就活生目線というより、成果に忠実であるがゆえ、採るためなら何でもする。

キャリアのゴールは幹部や店長などで、

通過点として今は割り切って人事をやっているケースが多い。

3.ピュア人事

なった経緯はさておき、人事が天職だと感じており、人事が楽しくて仕方ない人。

キャリア形成の過程だったとしても、「もう店長とかいいんで、人事に居たいっす!」と言っちゃうくらい好きになっちゃってる。

結果、人事としてプロを目指している人。

就活生への思い入れも強く、

ひとりひとりに真摯に向き合い、一緒に、真剣にその人の未来創りを考える。

以上です。 

今どういうスタンスで採用に臨んでいるかは、どういうプロセスで人事になったか、今後の自身のキャリアをどう考えているかによって違うかと思います。

ただ、ひとつ言えるのは『ピュア人事』はあんまりいないなぁーということ。

最後に。今回なんでこの記事を書こうと思ったのか。

それは、就職先を最終的に決めるときに『誰と』という軸で選ぶ人が多いからです。

それ自体はダメではないですが、

決め手が『変動要素』なのはとてもリスクが高いと考えます。

『変動要素』とは、

職場環境や条件、面接で出会った人など、会社の状況によって変わってしまうもの。

●給与の高さ・休みの多さで決める

⇒ 会社の業績が下がれば、給与が下がる・休みが減る可能性がある

●勤務地で決める

⇒ 入社時は地元勤務でも、業績好調で事業を拡大すれば、全国展開はあり得る

●先輩社員が素敵だから決める

⇒ その人が上司になるわけじゃない。仮に上司でもその人がいつ辞めるかわからない。

『自分が何をしたいか・どうなりたいか』、といった【自身のビジョン軸】であればいいですが、環境や条件、先輩社員など【会社・他者軸】で決めるとそれが変わってしまった瞬間に離職要因になり得るということです。

つまり、「人事担当者が素敵」を決め手にするのはリスクがあり、その中でもその人事担当者が『ピュア人事』ならともかく(入社後も本気で寄り添って伴走してくれる為)、そうじゃない『職業人事(アマ・プロ)』の場合、採用実績をつくることが目的なので入社後にガラッと態度・対応が変わるなんてこともあり得るかも!?

ということで、

次回人事担当者に会った時に「この人、何人事かなー」、なんてことを観察してみてもいいんじゃないかなと思います。

いずれにせよ、最後は自分で判断して結論を出し、後悔しない就活を。

それでは今回はこの辺で。

Thank you for your time!

※見出し、記事、スライド等の無断転載はお断りいたします 

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