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すぐそこにいる、あいつ。

突き上げるような衝撃。
突如、眠りの世界から引きずり出された。

9月6日午前3時8分。
これまで体験したことのない大きな地震。

「マジかよ・・・」

つい数時間前、呟いたことが現実になるなんて。

小さい頃から妙に冷めていた僕は小学校3年生の夏、初めてあいつの存在を認識する。

「死」

何がきっかけだったかは覚えていない。
でも、知ってしまってしばらくは毎晩怖くて寝られなかった。

いつ来るのかな。

どうなっちゃうのかな。

痛いのかな。

数日後、身体が持たなくなるのを本能が察知したのか、
僕はいつの間にかその存在を忘れていた。
いや、正確には心の奥底に沈めた。真っ黒な箱にしまって。

その後何度か、忘れた頃に、あいつは顔を出した。
時には夢の中で、時にはリアルに死に目(事故)にあったり。
学生時代に何度もそういう目に遭った僕はいつの間にかこう考えるようになっていた。

誰もがいつ死ぬかなんてわからない。
明日死ぬかもしれないと思って悔いなく生きよう。

社会人になり、普通に社畜としてほぼ仕事のみの20代を過ごし。
気づけば30代。マーケティングにハマり、人事という天職に出会い、たまに恋をし。
いろんなことをしているうちに、また僕はいつの間にか忘れてしまっていた。

あいつ(死)の存在を。

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今、停電中の真っ暗な居間でこれを書いています。

僕らはどこかで驕っていたのかもしれません。

北海道には梅雨も大きな台風も大きな地震もくるはずない、って。

実際、来たことなかったし。

でも、今日、大好きな厚真町が、大変なことになってしまいました。

幸い僕は札幌にいて、水や食料もあります。今のところ。

でもどうなるか、誰にもまだわかりません。

明日以降、大きな本震がくるかもしれません。

だから。今ここから伝えたい。
日常は当たり前じゃない、って。

水も、電気も、ガスも、電波だって、使い放題じゃない。
大切な人との時間も、いきなり絶たれるかもしれない。
いつも、僕らのそばに「あいつ」はいます。

なので、こう思うのです。

好きな人と好きなことを好きなだけしたい。

自分の想いに正直に生きたい。

明日何かがあっても悔いがないように。

北海道は必ず復活するよ。

離れている仲間たちとまた会えることを楽しみにして。
明日も生き抜きます。

さて、と。寝ますね。
おやすみなさい。

shogo

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